さあ、いよいよ世の中の紙離れが顕著になってきました。
7月も印刷・情報用紙の出荷額は大幅に減少。
これは、用紙の出荷量なのですが、我われ印刷業界に直接的にかかわることなので・・・、
こんにちは。
紙好き、Kazuhiro Tです。
一番の原因は、コロナの影響による経済活動の縮小ですが、実はかなり以前からずーっと減少し続けてるんですよね。
Alexas_FotosによるPixabayからの画像 |
大幅な減少が続く用紙出荷額
最悪期は脱したか?
まあ、5月ごろよりは多少良くなったかな?
と思っていたのですが・・・
7月印刷・情報用紙国内出荷、27.2%減で12ヵ月連続の減少
2020年8月21日
日本製紙連合会が発表した2020年7月の紙・板紙需給速報によると、紙・板紙の国内出荷は前年同月比14.6%減で12ヵ月連続の減少。用途別では、グラフィック用紙が24.1%減で44ヵ月連続の減少、パッケージング用紙は9.5%減で10ヵ月連続の減少となった。印刷・情報用紙の国内出荷は前年同月比27.2%減と大幅に落ち込んで12ヵ月連続の減少。輸出は39.1%減で4ヵ月連続の減少となった。その他の品種でも、新聞用紙が15.4%減で33ヵ月連続の減少となったほか、包装用紙が22.3%減で16ヵ月連続の減少、段ボール原紙が5.2%減で10ヵ月連続の減少、白板紙が17.6%減で12ヵ月連続の減少、衛生用紙が4.6%減で3ヵ月連続の減少となり、前月同様、主要品種すべてが減少となった。
「PJ web news」印刷時報株式会社より
ぜんぜんダメすね~。
ちなみに、印刷・情報用紙国内出荷でいうと、
- 6月 30.3%減
- 5月 33.2%減
- 4月 19.7%減
改善していますが、いまだ30%近い前年同月比のマイナスです。
たしかにコロナの影響は非常に大きく、大ダメージを負った会社もたくさんあります。
それでも、他の業界と比較してみると、ましな方なのかな?
対前年7割ぐらいは保っていますし。
もっともっと壊滅的な業界もありますからね。
長引く、用紙出荷量の減少
むしろ、大問題なのは、この記事に出てくる、
「12ヵ月連続の減少、44ヵ月連続の減少、10ヵ月連続の減少、12ヵ月連続の減少、4ヵ月連続の減少、33ヵ月連続の減少、・・・」
という文字の数々。
これって、コロナのだいぶ前からずーっと減少し続けてるじゃん、ということです。
多くの方が、「もう紙の印刷の時代じゃないよね」と考えていることの表れでしょう。
さびしいですが。
頼みの綱のパッケージ、梱包関係もここ1年ぐらいの間に減少に転じています。
ホント、最近まで比較的堅調だったパッケージ関係ですが、いよいよ厳しい時代の到来でしょうか?
当然、さらに値段競争が激しくなることが予想され、薄利多売(薄利少売かも)に拍車がかかりそうです。
印刷業界人としては、何とかここをすり抜けて新たな価値を皆さまに提案していかなければ!
と、気合を入れなおしています。
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