海外の人との絵はがきのやりとりを楽しむ『ポストクロッシング(Postcrossing)』

2021年5月24日月曜日

ポストクロッシング

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ポストクロッシングロゴマーク
ポストクロッシング

『ポストクロッシング(Postcrossing)』に出会ったのは、今年(2021年)の2月下旬のこと。

ある方のツイートがふと、目に留まりました。

「え? ポストクロッシングって何? 海外の人と絵はがきを送りあうの?」と。


興味をひかれたのは、海外在住の人たちとリアルに葉書の交換を楽しむというところ。

SNSはもちろんやっていますが、やはり紙の魅力というか、紙に印刷された絵はがきの交換というのがミソ。あと、何気に「エアメール」っていう言葉にも惹かれるんですよね。


「ポストクロッシング(Postcrossing)」って何?

「ポストクロッシング(Postcrossing)」とは、「ポストクロッサー (Postcrossers)と呼ばれる世界中の会員同士(約80万人)が現実のハガキ(絵はがき)を送り、送られることを楽しむオンラインプロジェクト」ということになりますね。

Postcrossing webサイト


サンディエゴから届いたペトコパークの絵はがき

文通とは違う、ポストクロッシングの仕組み

世界のどこかに住んでいる人に絵はがきを送り、世界のどこかに住んでいる人から絵はがきを送られる。言ってしまえばそれだけのことです。

ポストクロッシングが文通と違うのは、あくまでも一方通行だということ(厳密にいうと、双方向でやり取りする仕組み、直接スワップというものも存在はしています)。ポストクロッシングのwebサイト上にはフォーラムという会員の交流用の掲示板もありますし、オフ会もあるようです(参加したことがないので分からない部分です)。

この辺りは興味がある人だけが利用するということになっています。

ですので活動の基本は、提示された住所に一方的にポストカードを送りつける、だけですね。webやデジタルの技術を目一杯利用しているんだけど、一番肝心なところは「リアルなポストカードの交換」というアナログにこだわっています。


VIA AIR MAILのハードルを下げてくれるポストクロッシング

今までは何となくハードルの高さを感じていたエアメール。

海外に友人もいないしね。

けれども、このポストクロッシング(通称:ポスクロ)の仕組みというのは、そのハードルをグググっと下げてくれます。

ポストクロッシングのwebサイトへアクセスして、アカウントを作成すればそれで始められてしまうという。ポストカードの送り先をサイトの方で勝手に指定してくれるので、良さげな絵ハガキと切手(70円)を買ってきて、住所とメッセージをしたためポストに投函!

エアメールでの住所の表記の仕方などはネットで調べればたくさんでてきますし、メッセージも英語で書く必要はありますが、自由に書けばいいので気楽です。間違ってもOK。


ポストクロッシングのwebサイトに日本語版はありませんが、Google翻訳で問題なく利用できると思いますよ。


ポストクロッシングの公用語は「英語」

サイトは英語で作られています。また主催者から推奨されている言語も英語です。

実際、プロフィールに使用言語を記載するのですが、ほとんどの人が母国語+英語と書いているのを見ても、「ああ、そうだよね」と。

面白いのは、アメリカの人はほとんど英語オンリーで、ヨーロッパの人となると、3ヵ国語ぐらい書いてあるのは当たり前なこと(ちなみにアジアの人も多めです)。

日本人的には、中学生向けの英語が読めて、簡単な文章(自己紹介的な)が書ければ十分。

そもそも、ポスクロのサイトで使われている英語ってかなりやさしめなんですね(実際やさしいと思います)。

世界のいろんな国や言語の人たちが利用することを前提としているので、誰にでも分かりやすい英語表記にしているのでしょうね。ちょっと慣れれば、英語表記のままでも普通に利用できますよ。


ポストクロッシングで届いたハガキ
オーストラリアのポストクロッサーからのポストカード

ポストクロッシングのやり方など

このポストクロッシングの仕組みというのが、これまた良くできておりまして。基本的なしくみとしては、カードの送り先もランダムなら、どこから送られてくるのかも完全にランダムです。そして、送る枚数と送られてくる枚数がだいたい等しくなるように調整されているようです。


最初の一歩

まずはポストカードを郵送することから始まります。

アカウントを作成したら、まず、絵はがきの郵送先の情報をもらいます。送り先の住所は完全にランダムで提供され、どこの誰の住所を引くかは神のみぞ知る、です。

最初に引けるポストクロッサーの住所は4ヵ所。まずはこの4通を郵送します。これらのエアメールが宛先にキチンと届くと、相手がハガキの到着を登録してくれます。

最初の4通を出してしまうと、しばらくは新たなカードは出せません。相手に届いて、サイトに登録してもらうと次の1枚の宛先を引けるようになります。


そうしてようやく、どこかのポストクロッサーがアナタ宛てにポストカードを送ってくれる、という仕組みです。つまり、1通届くと1通送られてくるワケです。

世界のどの国のどんな人から郵送されてくるのかが分からないところがGood!


特定の相手とのカードのやり取りができる仕組みもありますが、それはまた別の機会に。


相手のプロフィールを確認

送り先を引くと、相手の住所とともにその方のプロフィールを見られます。皆さん、けっこう面白いプロフィールを書いているので、ここを読んでいるだけでも楽しめます。

中には、ガッツリ欲しいカードの絵柄や書いて欲しいことなどが記載されていることがありますが、もちろんできる範囲内でオーケー。

「プロフィールで好きなハガキについて言及する場合は、他の人があなたの好みに合ったハガキを送る義務はないことに注意してください。受け取りたいものや受け取りたくないものについて要求することはできません。」

↑ポスクロのコミュニティガイドラインにもこう書いてあります。

私は、基本的には相手のリクエストになるべく応えてあげようと思ってます。ハローキティ好きな人にはキティ・コラボポストカードを、鉄道好きには東京駅の明治時代の写真のカードなどなど。

「あなたについて書いて欲しい」、「私の名前をあなたの国の文字で書いて欲しい」、「二言三言、アナタの母国語で書いて欲しい」、「日付と天気を書いて欲しい」、このあたりはよくあるリクエストです。

一番笑ったリクエストは、「キリンの絵を描いてください」でした。え?

・・・描きましたよ、キリン。まあ、とても喜んでもらえましたけどね。


昭和初期、東京駅の写真の絵はがき
昭和初期の東京駅 絵はがき


最初は、カードの到着をひたすら待つ

最初の4通を出してしまうと、しばらくやることがありません。そして自分の元に送られてくるのも1ヵ月以上先のことです。

これは、最初のカードがどこかに到着するまでが1~2週間(長い時は1ヵ月以上)かかり、誰かが出してくれたカードがこちらに着くまでに、やはり1~2週間(長い時は1ヵ月以上)かかるからです。

始めたばかりの方、首を長くして、のんびり待ちましょう。コンスタントにハガキを出し続けていると、そのうちに連続してエアメールが届くようになりますよ。


カードが届いたらサイトに登録する

自分のところにカードが届いたら、これを「着きましたよ~」って、サイトに登録します。サイトに登録してあげないと、出した相手が困ってしまうので、この作業は忘れずに行います。

登録時に、送ってくれた方あてにメッセージ(DM)を送ることができます。「きれいな絵ハガキを送ってくれてありがとう!」みたいな感じです。

そして、ここまでがポストクロッシングの一回りです。あとはこれを繰り返してゆくという。

今日はこの辺までにしましょう。まだまだ面白い話もありますが、続きはまた後日。


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印刷会社の営業マンです。東京都台東区~墨田区が拠点。本、印刷、紙、歴史、街歩きが大好き。趣味で週末ランニングを楽しんでいます。最近はスマホの普及に押されて肩身が狭くなっていますが、紙の魅力も見直されているように思います。これからも、紙製品の良さをどんどん発信していきますので、よろしくお願いします。

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