遠い昔から宮中で使われてきた伝統と格式のある手漉き和紙、「だん(檀)紙」の風合いを再現したファンシーペーパー、「新だん紙 きらら」。
こんにちは。
紙好き、Kazuhiro Tです。
紙の表面にちりめんの皺(しわ、しぼ)を思わせるエンボスがほどこされています。
見るからに「上品」「高級」なイメージのある和紙風ファンシーペーパーです。
新だん紙 きらら さんご、真珠 |
「新だん紙 きらら」特徴
「だん(檀)紙」とは
そもそも、だん(檀)紙とはどういう紙なのでしょうか?
檀紙(だんし)
昔の檀紙は紙肌が荒々しい凹凸の簀目跡がでた厚手の楮紙である。その雄渾(ゆうこん)な味わいが中世武家社会の気風に合致し武家文書最高の権威のある御判御教書(ごはんみぎょうしょ)の料紙として重用された。近世になって、抄造の際に一種の技工を施して紙面に独特の皺(シボ)を作るようになった。格式高い越前檀紙のシボの模様に、波皺、菱皺、伊達皺、竹縞皺、横縞皺などがあるがそのシボ付けの技法は、極秘技としている。
福井県和紙工業協同組合さまHPより引用
だん紙自体は最も古い紙に属するとも言われていて、奈良時代にはすでに使われていたようです。
近年まで宮廷や幕府(要するに上流社会ですかね)で使われていた紙です。
表面のしわは比較的に新しい時代(江戸時代)になってからのようですね
「新だん紙」とは
その伝統のある「だん紙」を新しく再現したものが「新だん紙」で、表面のちりめん状のしわを再現したものです。
手触りは和紙(風)独特の感触があります。
カサカサしたというか、植物の繊維の感触というのでしょうか。
面白い触感ですよ。
思ったよりコシがないので、紙自体が柔らかく感じられるのも特徴でしょう。
「新だん紙 きらら」とは
「新だん紙」に光沢、きらら(雲母)の趣をくわえたもの(表面のみ)が「新だん紙 きらら」です。
片面だけキラキラと光ります。
強烈な光沢、というのではなく優しい、かすかな、キラっを感じるというのでしょうか。
光沢としわの作り出す微妙な陰影がこの紙の最大の魅力。
上品さを求められる場面がすごくよく似合うファンシーペーパーです。
色展開は5色。
裏面は光沢がありませんので、表裏を上手く使って上手くギャップを楽しんでください。
色でいうと、さんご、すずは表裏の見た目の差が激しいので、ずらして折って表裏を同時に見せるような使い方は、いい変化を生みそうです。
新だん紙 きらら 表面 |
新だん紙 きらら 裏面 |
用途と注意点
用途
使い道としては、高級品のイメージを活かした使用方法が良いと思います。
和柄のステーショナリーなどは相性抜群。
書籍なら遊び紙に使うのが面白そうです。
和菓子などちょっとした菓子類の敷き紙として使うのも、いつもと違う雰囲気を出せそうです。
触感も独特なので、相手に手に取ってもらうモノに使うのも良いと思います。
例えば、季節ごとのご挨拶の時に添えてみたり。
お客さまをおもてなしするお茶菓子の敷物に使ったり。
一気に高級感がアップすること、間違いありません。
しかし、一番は贈り物の内包装やご祝儀袋など、お祝いの場面で使うのが良いのではないでしょうか。
高級なイメージを演出することができます。
注意点
オフセット印刷であれば問題ないのですが、オンデマンド印刷はカスレが発生することがあります。
しわの凸凹の影響を受けてしまうのですね。
凹の部分にトナーがきちんと届かないことがあるためです。
特に、ベタの面積が大きいとカスレが目立つかもしれません。
あとは、細い(小さい)文字。
ゴシック系の書体は大丈夫だと思いますが、明朝系は注意してください。
可読性が落ちることがあります。
もう一つ、紙の目が表面のしわのながれと直角に交差することです。
折って使う時には少し注意したほうがよいと思います。
新だん紙 きらら ラインナップ
新だん紙 きらら
4/6判 横目 80kg 3色
真珠、砂金、金
4/6判 横目 110kg 5色
真珠、砂金、金、さんご、すず
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