YUPO、ユポといえば、代表的な合成紙ですね。
用途は非常に多岐にわたり、日常生活の中でもいろんなところで使われています。
大変使い勝手の良い、とても役に立つ素材の一つです。
こんにちは。
Kazuhiro Tです。
ただし、紙、木の繊維でつくられた「紙」ではありません。
それでも、紙の特徴によく似た特徴を持つ素材です。
《YUPO-ユポの特徴》
YUPO(ユポ)サンプル |
ユポってどんな紙なの?と聞かれて、
「合成紙です。」としか答えなかったら、20点です。
合成紙って何?
確かに、合成紙という紙があるのは事実です。
しかし、その定義は確かではありません。
紙、と付いているので紙(のようなもの)なのですが、印刷できたりするから紙と言っているのが実際のところです。
禅問答のようになってしまいましたが、明確に「コレが合成紙だ!」とする基準はたぶんありません。
一般的には、「樹脂系の素材をもとにして、紙の特性を持つように作られた素材」のことを合成紙といいます。
プラスチックの特性を持つ紙というと分かりやすいでしょうか。
いえ、紙の特性を持つプラスチックか・・・
そう、樹脂なので強度(破れない)、耐水性(濡れてもOK)が優れています。
合成紙の定番「ユポ」
合成紙の定番商品は?と言ったら、「ユポ」と頭に浮かぶぐらいに有名な商品です。
高い白色度を持ち、表面は平滑なので各種印刷に適しています。
印刷業界ではかなり有名な素材ですね。
合成紙を使う必要がある場面、屋外での使用や耐久性が要求される場合での第一選択肢が「ユポ」です。
近々、新製品が発売されるようです。
どんな特性を持ったユポが新発売になるのか、注目したいと思います。
*詳しくは、ユポ・コーポレーションWebサイトをご覧ください。
似たような素材としては、LIMEX(ライメックス)があります。合成紙としての特徴はほとんど変わらないと言っても良いと思います。
関連記事:LIMEX(ライメックス)と水、そして環境問題について考える
《印刷適正・用途》
かつては多少クセのある素材でしたが、だいぶ改良されているように感じます。
印刷適正
ユポの印刷には、推奨される印刷用インキ(合成紙用)が必要ですが、印刷適正は悪くありません。
各種印刷方法に対応しており、印刷の上がり具合も良好です。
一方で、ファンシーペーパーのような質感、肌触り、雰囲気というものはありません。
そして、印刷ができるといっても紙とは違いますので相応の注意が必要です。
料金や納期にかかわる部分ですので、そのあたりについては使用時に印刷会社に問い合わせてください。
また、加工にも注意が必要です。
そもそも、折り(2折、3折)は苦手です。
元に戻る力が強く、スジを入れて折る必要があります。
また、原料の関係から熱に弱いところがあります。
加工時に熱(高温)を加える加工(ラミネート、箔押し等)には注意してください。
溶けます。あるいは激しく波打ちます。
本番前に必ず試しをしてくださいね。
接着剤はおおむね大丈夫です。封筒など貼り合わせることが必要なものもOK。
背を糊で固める、くるみ製本も可能ですよ。
ユポトレース |
用途
有名な用途としては、選挙の投票用紙があります。
折っても元に戻る性質を利用してユポを使っているのですね。
集計が楽になるように。
あと、ユポは屋外で使用するものにも利用しやすいです。
選挙のポスターにはよく使われます。
雨で濡れても大丈夫ですし、破れませんから。
その他、お風呂ポスターとか地図などにも利用されています。
シール・ラベルに使用されることも多いですね。
ひとつ。高価なので、パンフレット類には使うのはどうかなと。
小部数でオンデマンド印刷対応で良い場合には、選択肢の一つとして考えられるかもしれません。
《YUPO(ユポ) ラインナップ》
通常は、「ニューユポ(FGS)」「ウルトラユポ(FEB、FEBA)」「スーパーユポ(FRB、FRR)」あたりを使います。表面はマット調です。
グロス系(光沢がある)には「ユポハイグロス(GAR)」があります。
その他、アルミ蒸着PETを貼り合わせた「メタリックユポ(WMF)」、半透明の「ユポトレース(TPRA)」などがあります。
*ユポは非常に多様な種類がありますので、ユポ・コーポレーションのサイトでご確認いただくか、各印刷会社にお問い合わせください。または、当ブログのContact(お問い合わせ)よりご連絡ください。
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