皆さま、紙(洋紙)には「目(流れ目と言います)」があるってご存じでしたか?
紙をあつかう際にとても重要になります。
是非、知っておいてください。
こんにちは。
紙好き、Kazuhiro Tです。
2つに折ったり、本にしたりするときには紙目に沿って折らないと、仕上がりが美しくなりません。
なぜ、紙目ができるのか?
紙は製造するために水を使います。
水を流して、一緒に紙のもとになる繊維を流して作ります。
川に流すように、です。
この時、繊維の向きが一方向に向きます。
一方向に向いた繊維が重なり合って紙になることで、紙に目ができるというわけです。
紙の流れ目 横目 |
紙の短い辺に沿う向きの目は横目です。
紙の流れ目 縦目 |
長い辺に沿う向きの目は縦目と言います。
紙を2つに折るときは、この紙の目に沿って折ります。
A3の紙をA4に折るときは横目、A4の紙をA5に折るときは縦目の紙を使います。
だいたいお分かりいただけたでしょうか?
ちなみに、日本の伝統技術である和紙。
和紙の製法である「流し漉き」も、やはり紙目があります。
順目と逆目で折り目は?
通常、紙は順目で折ります。
順目で折った場合 |
結論から言うと、逆目で折ると折り目がガタガタになり、非常にきたない仕上がりになります。
逆目で折った場合 |
繊維の流れに逆らって折るので、素直に折れてくれません。
紙が厚くなればなるほど、折り目のガタつきはひどくなります。
十分に薄い紙の場合は逆目でもきれいに折れます。
紙目の確かめ方
すでに紙になってしまっている状態で目をどうやって確かめるのか?
通常は製紙メーカーが出荷時に紙目を明示してくれます。
ところが、A4とかB5とかに断裁されてしまった紙は目が分からないことが多々あります。
その時に確かめる方法です。
1.軽く折ってみる
逆目 |
上の画像が順目、下が逆目です。
逆目のほうが紙を折ったときに強く抵抗を感じます。
2.破いてみる
順目 |
逆目 |
上が順目、下が逆目です。
順目は目に沿ってまっすぐに破けます。
逆目だと目に逆らうので、次第に斜めに破けていきます。
これで目が分かります。
紙の冊子を作りたい方は参考にしてみてください。
今回は紙の「目」というニッチな情報でした~
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