印刷業界人だということもありますが、紙は大好きです。
こんにちは。
Kazuhiro Tです。
Kazuhiro Tです。
当ブログ名「charta-歌留多」とはラテン語で「紙」のことです。
「浅草橋」とあるのは、活動の中心地が東京都台東区浅草橋界隈であることによります。
決して、浅草橋にあるお店のことではありません。悪しからずご了承ください。
Alexander SteinによるPixabayからの画像 |
紙は生きています
「紙は呼吸をしている。」とか「紙は生きている。」と言われます。
これは、業界人としては日々、痛感しているところでもあります。
湿気が多ければ伸びるし、乾燥していれば縮む。
印刷という作業には、印刷後にインキ内の水分を乾かすという工程が必ず入ります。
結構、伸び縮みするんですよ。
例えば熱で強制乾燥させるタイプの印刷機で刷ったものは、しばらくすると伸びて大きくなります。
1~2ミリ大きくなるかなあ。
今度、書店で雑誌、そうだなあ、NHKの語学テキストを手に取ってみてください。
本文が表紙からはみ出ちゃってますから。
これは、本文が熱乾燥(輪転機)で表紙が自然乾燥(平版印刷機)の印刷だとなります。
空気中の水分を、製本後に本文用紙が吸収することで伸びるのですね。
それと、紙には「目」があります。
呼吸して、目があったら生きてますよね。
そしてこの、「目」。これがやっかいなことに、印刷では非常に重要な要素になります。
その他、後工程、折ったり、綴じたり、切ったりするときに乾いていないとインキが裏付きしちゃったりします。
裏付いちゃうと不良品になりますので、なかなかやっかいなもんです。
今はUV(紫外線硬化)印刷機などが普及していますので、以前ほど神経質にならなくてもよくなっていますけどね。
紙とは、このように一筋縄ではいかない素材ですが、そこが魅力でもあり、紙が好きな人も大勢います。
もし、紙がこの世界に存在しなかったら・・・
ここまで文明が発展しなかったのではないでしょうか?
このブログでは、そんな紙にまつわる話や印刷、製本、その他、本にまつわる雑談、地域情報などをいろいろと発信していきたいと思っています。
ちょっと変わった紙だとか、合成紙と言われる紙じゃないけど紙っぽいヤツらの話。
あと、巷で見かけたおもしろ紙グッズの紹介とか。
結構、いろんな紙雑貨作家さんが素敵な商品を作っていたりします。
浅草橋界隈のいい食べ物やさんとかおみやげ屋さんの情報なんかも。
あ、そうそう。江戸に関する本(小説とか歴史書とか)をよく読んでいますので、読書感想なども書いていきたいと思います。
それでは、よろしくお願いします。
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