「竹紙(Bamboo paper)」なる紙があります。
日本産の竹、100%の紙。竹の風合いを活かした面白い紙です
実に竹っぽい紙です。おもしろいですね。
中越パルプ工業という製紙メーカーが作っている紙です。
竹100%!竹紙100 |
日本産竹パルプ100%「竹紙100」の特徴
竹紙100は木材パルプではなく、100%竹のパルプを使った紙です。
竹紙100の特徴
竹パルプ100%の紙としては、
- 竹紙100ナチュラル
- 竹紙10ホワイト
2種類があります。
注)その他に竹パルプ10%配合の竹紙上質、竹紙シャトン、竹紙純白、竹紙カラークラフト、竹紙パステルカラー等があります。常備品は、竹紙100ナチュラルのみです。ナチュラル以外については、受注生産品です。
竹紙100ナチュラルは見た目も竹(あのうす茶色を思い出してください)。
竹細工をほうふつとさせる、あの色味と風合いがある面白い紙です。
竹紙100ナチュラル |
見た感じはクラフト紙と上質紙との中間ぐらいのナチュラルカラーで、
触った感じもパリッとしたこしがあり、「ああ、やっぱり竹なんだな」と感じます。
用途
表面は平滑で、ペンや鉛筆でも非常に書きやすい。
書き心地はとても良いです。←コレ、だいじ。
ノートやレターヘッド、便箋など手書きするものにはいいと思います。
味もありますしね。
もちろん、普通に印刷もでき、折り、綴じなどの加工も問題なくできます。
各種パンフレット、リーフレット、フライヤー、ステーショナリー等々、幅広く使い道があります。
もう一つの、竹紙100ホワイトはその名の通り白く漂白された竹紙です。
手触りや表面の平滑さなどはナチュラルと変わりません。
カラー印刷した時の色味はナチュラルほど色に影響は出ませんが、少し沈んだ感じの色になります。
注)竹紙100ホワイトは、受注生産品です。
竹紙100ホワイト |
竹紙を使って放置竹林の有効活用に
かつて日本では生活のいろいろな場面で竹が使われていました。
放置竹林問題の解決につなげる
が、徐々に扱いやすい代替素材に取って代わられ、今では観光地で竹の工芸品ぐらいにしかお目にかかりません。
そうして竹製品が見向きをされなくなったために、竹の需要が減り、日本各地で竹林が放置され・・・
日本各地で問題になっています。
そうした放置竹林の竹を有効活用しようとして竹紙に生まれ変わらせたのが、中越パルプ工業さん。
大量に消費する手段として、紙にするというのはいいアイデアだと思います。
竹は成長が早いですからね。
紙にするのは一時にある程度の量をまとめて消費できるというのは他にないのかもしれません。
しかし、この取り組みが社会問題解決・社会貢献の一つの方法だとは思うのですが、普及させるとなるとなかなか難しいようですね。
これまでにもいろいろな環境対応紙(非木材パルプ紙)が世に出されました。
しかし思うように普及せずにだんだん使われなくなり、製造されなくなっていく。
そのような結末をたどらないでほしいなあ。
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