「紙」とは何なのでしょうか?考えてみましょう

2020年7月29日水曜日

t f B! P L
あなたは何だと思いますか?
紙とは?
あえて定義させてもらえば、「現代にいたる文明社会を支えている素材」です。

こんにちは。
紙好き、Kazuhiro Tです。

「紙、かみ、ペーパー」は、とてもなじみ深く、身近で目にし、手にする素材ですね。
書籍、新聞、雑誌、チラシ、カタログ、から、段ボール、トイレットペーパー、テッシュペーパー、パッケージ、コップ、皿など、用途は多岐にわたっています。

紙イメージ

nileによるPixabayからの画像

紙がある意味

紙が無かったら

どうでしょう。もし紙が存在しなかったなら。
かなり不便な生活を強いられることになりそうです。
当たり前に、意識せずに消費してしまっている紙もたくさんあるでしょう。

他に、これだけ安価で使い勝手の良い素材はありません。
もちろん、薄く破れやすい等の強度の問題、燃えやすく水に弱といった使用する状況の問題、などの弱点はあります。
しかし、広く多くの人に正確な情報を伝えるという目的にはピッタリの素材です。

紙が無ければ、知識や知恵、技術などの伝承がきわめて難しくなっていたと思うのです。
古代から現代の人々が培ってきた英知も書き記されていなければ、我々が利用することはできなかったのです。

紙の良さ

かなり個人的な意見ですが、紙の最大の良さ、利点は「他に道具やエネルギーを使わずに、ソコに書かれているものを把握することができる」ところ。

確かに火や水に弱いですが、それは例えば、スマホもあまり変わりがないのかな?と思います。
紙が燃えるような状況や、水に濡れて読めなくなってしまうような状況ではスマホも使えなくなるのは、目に見えてます。
しかも、電気がなければ使えません(←ここ、大きなポイント)

だとすれば、紙はそのものだけで成り立つ、素晴らしい伝達手段ですね。

さらに、紙は天然資源を利用して作っています。
つまり使用後は自然に還る、ということです。
これは大きい。

海洋のプラスチック汚染(マイクロプラスチック)が世界の大問題になっています。
現在、大量に製造され大量に廃棄されているプラスチック製品を、一刻も早く紙のような、比較的短時間で自然に還る素材の利用に切り替える必要があります。


紙とは

定義

「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」で、さらに、広義には「素材として合成高分子物質を用いて製造した合成紙のほか、繊維状無機材料を配合した紙も含む」
日本工業規格(JIS P 0001)

つまり、植物などの繊維が積み重なり、薄いシート状になったもの。
この定義では、合成紙(石油由来の繊維を用いた紙状の素材)も紙にしていますが、これには不満があります。

紙と合成紙は似て非なる物質です。
一緒にしてもらっては困ります。

紙の持ち味の一つに「風合い」「手触り」という重要なポイントがあります。
あの何の趣も感じられないような合成紙を紙のくくりには入れて欲しくない。
あれはプラスチックシートとでも呼ぶべきもの。

あ、別に無ければよいと言っているわけではありません。
あの素材はあれで、役に立つ場面がありますので、適材適所ということだとご理解ください。

ちなみに、紙(ペーパー)の語源になったパピルスは草の皮を重ねたものです。
紙状のものではありませんね。


Gerd AltmannによるPixabayからの画像

最初の紙

人類の歴史上、紙と言えるものが最初に作られたのは、中国です。
時は前漢時代というから驚きです。

この時の紙の作り方は、現在の製法と変わらないと言われます。

そして、ここから紙に文字を記し情報を伝達することが始まったのですね。


うわ、まだまだ書きたいことがたくさんあります。

今回は、どうも個人的な偏った意見ばかりを書いてしまったような気がします。
根が紙好き、商売柄ということもあり、どうしても紙のこととなると熱くなってしまいます。
が、残りは別の機会に。

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印刷会社の営業マンです。東京都台東区~墨田区が拠点。本、印刷、紙、歴史、街歩きが大好き。趣味で週末ランニングを楽しんでいます。最近はスマホの普及に押されて肩身が狭くなっていますが、紙の魅力も見直されているように思います。これからも、紙製品の良さをどんどん発信していきますので、よろしくお願いします。

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