当ブログは「紙」「洋紙」などの記事が多くあります。
それぞれの記事を読んでいただくにあたり、多少の専門用語を分かっていただくことが必要かな?と思います。
この記事では、紙に関する基本的な情報のお話をしていきます。
紙の基本情報-1 サイズ
このブログの記事中には、よく「四六判」とか「菊判」という表記が出てきます。
これが、印刷会社が扱う洋紙の全紙サイズのことです。
四六判はB列の印刷物がムダなく取れるように、菊判はA列用にできています。
紙のサイズには他にもいくつかあります。主なものを記載しましょう。
- A列本判 625㎜×880㎜
- B列本判 765㎜×1,085㎜
- 菊判 636㎜×939㎜
- 四六判 788㎜×1,091㎜
- ハトロン判 900㎜×1,200㎜
これらのサイズは、全判と呼ばれます。A1、B1が1枚取れるサイズですね。
菊判とA列本判はAサイズ用(A3、A4、A5など)、四六判とB列本判はBサイズ用(B3、B4、B5など)の規格です。
ハトロン判というのは、包装紙や紙袋などに使われる紙用のサイズです。
この辺り、菊判とか四六判っていうのがあるんだな、となんとな~く理解していただければ大丈夫です。
紙の基本情報-2 仕上がりサイズ
コピー用紙とかのサイズにA、Bありますよね。
この規格サイズについても、軽く触れておきましょう。
Aサイズ:基準はA0サイズ(841㎜×1,189mm)です。面積が1㎡になるように寸法が決められています。
Bサイズ:基準はB0サイズ(1,030㎜×1,456mm)です。面積が1.5㎡になります。
A0を半分にしたサイズがA1(594㎜×841mm)、さらにその半分がA2(420㎜×594mm)、さらに半分がA3(297㎜×420㎜)、さらに半分がA4(210㎜×297㎜)…になります。
多くの印刷会社では、この1サイズが1枚取れる全判で用紙を取り扱います。
全判や半裁判といった大きい紙に何面か付けて印刷するというワケ。
つまり、A4なら全紙(菊全判 636㎜×939㎜)から8枚ですし、A5なら16枚です。
これは、Bサイズも同じで、半分にしていくごとに数字が大きくなっていきます。
紙の基本情報-3 厚さ(重さ)
紙には、使用目的、使用方法によって適した紙の厚さがあります。
分厚い、何百ページもあるような冊子なら薄い紙を使う必要があります。
一般的なカタログやパンフレットなら薄すぎず、厚すぎず。
箱ならかなり厚い紙を使う必要がありますよね。
この、紙の厚さには表記方法にあるルールがあります。
紙の厚さというのは、通常、重さで表記されます。
それも、紙1枚の重さではなく、1,000枚(全判)の重さで表現するんですね。これを、連量(斤量とも)といいます。
ちなみに、板紙(そうとう分厚い紙)なら、100枚の重さ。
90㎏とか135㎏とかっていうヤツです。
数字が大きくなるほど厚い紙ということになります。
あと、通常は四六判での重さでやり取りされます。
「このパンフレットは、コート紙の135㎏で」という感じ。
そして、四六判の135㎏は菊判の93.5㎏と同じです。
ややこしいですね。
印刷会社では、四六判での表現と菊判での表記が入り乱れています。
両方使うんですね。四六表記と菊表記と。
慣れれば、㎏数を言われるだけでどちらかが分かるようになるんですけどね。
そしてもう一つ、米坪というのがあります。
1平米あたりの重さを表記するものですが、こっちはちょっとピンとこないときがあります。
たぶん、当ブログではあまり使用しない表記方法かな。
紙の基本情報-4 取引単位
用紙の取引単位には「連」という単位が使われます。
一般紙なら、1,000枚で1連。板紙は100枚で1連。
「上質紙の菊、93.5㎏を10連」といったら、菊判93.5㎏の上質紙を10,000枚になります。
5.5連なら5,500枚、100連なら100,000枚ですね。
100連となるとそうとうな枚数です。93.5㎏のかみなら、重さにして9,350㎏にもなります。
実は、紙ってとっても思い素材なんですよ。
最後に
いかがでしたでしょうか?
普段、あまり接することのない用語が並んでいたこと思います。
まとめてみましょう。
- 用紙の規格サイズには、A列本判、B列本判、菊判、四六判、ハトロン判などがある
- 仕上がりサイズには、Aサイズ、Bサイズがある
- 紙の厚さは、重さで表現する
- 紙の取引単位は、連という
このあたりのことを頭に入れておいていただければ、良いと思います。
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