用紙ニュース「日本製紙、釧路工場の生産を終了へ」

2020年11月14日土曜日

ニュース

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日本製紙が釧路工場での紙・パルプ事業から撤退するというニュースです。
日本製紙釧路工場といえば、新聞用紙、クラフト紙、中質紙が主力製品ですね。

新聞紙イメージ画像
MichaelGaidaによるPixabayからの画像


こんにちは。
Kazuhiro Tです。

これは、結構ショックなニュース。
日本製紙と言えば、王子製紙と並び製紙業界の大企業です。
その企業が、本業である製紙を縮小すると・・・

日本製紙釧路工場、紙・パルプ事業から撤退

日本製紙は5日、釧路工場(北海道釧路市)での紙・パルプ事業から撤退すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大やIT化の進展で、新聞用紙や印刷用紙の需要が減少しているため。令和3年8月に生産を終了する。同工場で行っている発電事業は継続する。

SankeiBiz webサイト:日本製紙、釧路工場の紙・パルプ撤退 需要減受け

さらなる印刷市場の縮小

紙・印刷業界が縮小していることを、まさに象徴するような事態です。
日本製紙釧路工場は、一般印刷用紙はあまり製造していないようですが、クラフト紙なんかは日々使用している紙です。

製紙メーカーが工場を一つ閉めるというのは相当なことだと思います。
そして、そのことが意味しているのは、「印刷関連業界のさらなる縮小」を見越しての会社としての対応ということでしょうから。

紙の供給側は、「紙の需要はもう伸びない、今以上に縮小していく」と考えています。
つまり、(紙の)印刷市場は今後も縮小していくと見ているわけです。

電力供給は続ける

製紙の工場としては稼働しないということですが、発電所としての機能は残るようです。
ただ、石炭火力発電なんですよね。コレってちょっと疑問。

ただでさえ、CO2排出量にシビアな時代になってきているのにですよ、工場の機械を止めるのに、石炭火力発電だけは続けるって。

う~ん、どうなんだろう?
たしかに、北海道の冬の電力消費量って凄いんだろうと想像はしますが・・・

地域経済への影響

これが一番大きいかもしれませんね。
釧路工場と何らかの仕事上の関わりがある地元の人たちにとっては死活問題です。

釧路市は工場の撤退を撤回してもらうべく、日本製紙側に交渉しているようですが、難しいだろうと。

紙の需要が無くなったための生産終了ですから、需要の見込みが立たなければ終了を撤回することはありえないと思えますよね。

とはいえ、釧路市だけで全需要を補えるわけもなく。
工場撤退が地域経済の落ち込み、人の流失から過疎化とならないければ良いのですが・・・


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印刷会社の営業マンです。東京都台東区~墨田区が拠点。本、印刷、紙、歴史、街歩きが大好き。趣味で週末ランニングを楽しんでいます。最近はスマホの普及に押されて肩身が狭くなっていますが、紙の魅力も見直されているように思います。これからも、紙製品の良さをどんどん発信していきますので、よろしくお願いします。

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